枯れ木も山のにぎわい ~ Jasmineism ~

くうねるあそぶ。。。少々はたらく

くしゃみについての考察 in the world 《その1》

この季節、奴らがやってきてますね。 

しかも、かなりの集団で。 

みなさんはいかがですか? 

奴ら?そう、花粉です。 

 

私は、年明け早々に目がかゆかったのですが、そこから一進一退を繰り返し、

とうとう先々週くらいからピークを迎えております。。。。 

 

電車の中でもマスク着用率増え、先日カナダの厚切りステーキを食すために並んでいた列では、私のすぐ前にいた女性が並んでいる間中ずーっとくしゃみを連発してました。 

たぶん15分は並んでいたかな。お気の毒さま。。。 

 

さてさて、前置きが長くなりましたが、ふと思い出したのがもう何年も前に私がスペインにホームステイしていた時の話です。 

 

私は、温度差でもアレルギー反応が出るので、暑い外からエアコンの効いた涼しい建物内に入る、または、あたたかい建物から寒い外に出た途端に鼻がむずむずして「ハックション!」とくしゃみが出ます。 

スペインに着いたのは、確か2月だったと思うので、外は寒い。
で、おうちに帰ると「ただいま・・・・ハクショーンッ」と挨拶と同時にくしゃみが出る。

なので、ステイ先ファミリーには「おかえり」の代わりに「サルッ!」といわれる感じです。 
最初のころは「????」だったのですが、一緒のおうちにいたアメリカ人にスペイン語では、くしゃみした人に対して「サルー(salud)」って言うのよって教えてもらいました。 

で、言われた方は、ありがとうの意味の「グラッシアス(gracias)」と返事をすると。 

まだ、スペインに着いたばっかりで耳も慣れておらず、そして私のスペイン語力が著しく乏しかったせいもあり、彼女との会話はここで終了するのだけど、 

 

じゃあ、「サルー(salud)」って何!?どんな意味?
と疑問が湧き、辞書を引くと「健康」と載っている。。。 

 

いや、待って! 

 

乾杯の時も「サルー!」じゃない?
「ケンコー!」って言いながらグラスを合わせているのかと思い、更に調べてみるがやっぱり同じ単語の「サルー(salud)」。。。うむ。 

 

ただし、言い方はちょっと違って、 
くしゃみの時は「サルッ!」と短く軽く、乾杯の時は「サルーーーーー!」もしくは「サァールーーーーー!」って感じです。 

 

で、よくよく調べると「健康」の他に「繁栄」という意味もあるので、乾杯のときは「ケンコー!」じゃなくて「ますますの繁栄を!」ってな感じで使っているんだなぁと。 

 

そして、だんだん判ってきたのは、くしゃみの時の「サルー」はお大事に的な感じ?
ただし、街中でくしゃみした時も全く知らない人に「サルッ!」と言われるので、これはスペインにおけるお約束文化ではないかと。 

 

尚、中南米スペイン語圏でも同じらしいので、もし旅先で「ハックション!!」 → 「サルッ!」って言われたら、「グラッシアス」って返してみるのもコミュニケーションのひとつとして考えたら楽しい。 

 

日本では、このような相手のくしゃみに対してのお約束文化はないので気づかなかったけど、海外では同じようなお約束文化が色々とあるようなので、次の機会にそのことについて触れてみたいと思います。